PAEへの特許資産の売却は合理的な取引ではない

PAEへの特許売却による特許活用モデルは、特許ブローカー、高倍率の投資収益を獲得する投資家、PAE、成功報酬弁護士などで構成される「特許収益事業のプロモーター」が巨額の利益をあげる仕組みであり、特許保有者とその株主は売却する権利の価値に見合った十分な利益を享受できません。そればかりか、特許収益事業者による権利行使の標的になる多数の事業会社に高額の訴訟費用や和解金の支払い負担をかける形となり、企業の事業活動の障害となる場合も少なくありません。

PAEをとりまく特許収益事業のプロモーターによる特許ビジネスの一例